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実験犬アズサ
以下、TAPS ホームページからの抜粋文です。
長文ですが、大変心を打たれる文章であり、是非多くの方に見て頂きたいと思い掲載させて頂きました。

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実験犬を引き取ってもらいたい、そう依頼を受けた時一も二もなくすぐさま了承しました。いずれ犬を家族に迎えたいと考えていたのですが一緒に住める頭数にはおのずと限りがありますので、そうであれば悲惨な過去を持つ犬、虐待されてきた犬、そうした人間社会の裏側で犠牲になっている犬たちに限って受け入れたいと思っていたのです。

飼い主に捨てられ動物愛護センター(保健所)の檻に閉じこめられ、さらにそこから研究機関に払い下げられて実験に使われる、それがどれだけ恐怖と苦痛に満ちたものか、そうしたつらい経験をした犬を家族に迎えることが出来るのであればまさに願ってもないことです。人間の行って来た虐待に対する贖罪の意味をこめて大切にしようと心に誓いました。

譲渡の前に知らされた情報は外科手術に使われ、術後殺処分になる犬をもらい受けた、大きな傷跡はあるものの治癒してきており通常の生活に支障はない、その程度です。受け渡しの日、初めて実験犬を目にした時の印象は「なんて小さい」でした。黒い雑種の小型犬でしたが、この小さな無力な命に人間の行った行為は一目瞭然で、体の半分の毛が無惨にそられて、黒っぽく変色した縫合痕が一直線に浮かび上がっています。剃られた半身には薄く毛が再生し始めているのですが、それは大きな傷跡を隠すにはまったく不十分でした。半分が本来の体の色で、毛を剃られてしまった半身が白色、それも毛の長さがまったく違うのですからどれだけ異様であるかは想像して頂けると思います。

一時預かって下さった方(Dさん)が大変丁寧にケアして下さったこともあって、犬はとても清潔でそして元気でした。犬もDさんには心を許して甘えていました。ところが、私たち夫婦が近づくとおびえて後ずさりし手を触れさせません。近づけば近づくほど後ずさりしてしまって、なでてやることすら出来ませんでした。結局Dさんが私達に抱き渡す形で受け取りましたが、犬は怯えて硬直しかなり緊張している様子でした。

東京からの帰り道、サービスエリアごとに休憩をとり散歩させました。犬は散歩は喜ぶのですが、その後車に乗せるのが一苦労です。抱き上げようとすると震えて腰を抜かしてしまうのです。「大丈夫、恐くない、恐くない」と優しく声をかけゆっくりとなでて落ち着かせてから抱き上げ車に乗せる必要がありました。 家に着き食事を与える頃には私達が危害を加えないのがわかったのだと思います。極端な怯え方をする事もなくなり落ち着いてきました。夜になっても用意した犬小屋に入らず外に座っていましたので、夜中幾度となく様子を見に行きましたが、この頃には私達の姿を見てしっぽを振るようになっていました。最終的には無事小屋の中に入り、ゆっくりと休んだようです。

名前は自然の中で元気に生きて欲しいと願ってカバノキ科の「アズサ」に決めました。

翌日、近くの草原を私達夫婦といっしょに走り回って一日を過ごしました。私達がかわいがってくれると分かると昨日の態度を一変させて猛烈な勢いで甘えます。まさにちぎれんばかりにしっぽを振る、声をあげて飛びかかる、そして体をすり寄せる、うれしいという感情をこれでもかというくらいに表現します。興奮状態ともいえるくらいですので私達もゆっくりとなでて優しい言葉をかけ落ち着かせるようにしました。夕食後も体をなでていたのですが、この時は安心仕切った様子で、とてもおだやかな表情をしていました。まさにおだやかという言葉はこの時のアズサの表情のためにあるといった感じです。そしてこの時、私の手をゆっくりと丁寧に、丁寧になめ始めたのです。もちろん犬が人間の言葉を話すわけではありません。しかしこの時私は「私がしてあげられることは手をなめてあげることだけ」とアズサの声を聞いたような気がしたのです。アズサに手をなめてもらいながら不覚にも私は涙を流してしまいました。

一緒に生活し始めてアズサが棒状のものに異様に怯えることに気づきました。ほうきなど少し長い棒を持つと急に姿を隠そうとします。初めて会った時、後ずさりしたこと、車に乗せようとしたときに腰を抜かしてしまったこと、そして棒を見て逃げようとすること、こうした怯え方はアズサがいかにひどい取り扱いを受けて来たかを如実に物語っています。アズサにとってこの世界は恐怖に満ちたものだったのでしょう。

動物実験の是非を問う以前の問題として、この国には動物虐待の土壌が深く根付いていること、動物の取り扱いが極めて残忍であること、それをまずを認めなくてはならないのではないでしょうか。アズサを見ていると生きものに対するいたわりの心、生命を尊重する感情は現在の日本社会では死語となっているのではないか、そのように思えてしかたありません。動物実験も生き物に対する基本的な感情の欠如、そうした病的な、何か欠落した感覚の延長線上にあるものと私は捉えています。

アズサに行われた手術が必要なものであったのかどうか、具体的な内容を知らされていない私に正確な判断を下すことはもちろんできません。しかし、臓器を取り出されていないことから単に縫合練習程度に使われたとしか考えられず、この程度の実習にいちいち命の犠牲が必要なのか、非常に強い疑問を感じざるを得ません。実際に生きた犬を使わなくとも代用はいくらでも可能ではないか、そうであればアズサが受けた実験はまったく不必要だったのではないか。

数日後、妻がアズサをなでていた時に「泣いている」といいました。私達に甘えながらアズサの目が潤んでいるのです。おそらく人間に優しくされた初めての経験だったのでしょう。アズサは私達の家族になって喜んでくれていると思いますが、実は私達はそれ以上にアズサを家族に迎えたことを喜んでいます。アズサの私達に対する接し方は私達に大きなやすらぎを与えてくれているのです。

こうした感情豊かな生きものを粗末にしてはいけない、まして実験などに使ってはならない、私達はそう信じています。

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【2004/09/16 00:41】 動物実験について | トラックバック(0) | コメント(-) |
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