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エサやりでオランウータン死亡・天王寺動物園
081223







ヤフーニュースで記事のタイトルを見た時、どういう事?と思いました。
頭をよぎったのは、やはり動物園の猿が入場者からのエサで太りすぎて、
メタボなんて呼ばれてたことです。
・・でもまさかエサやりで死にまで至るなんて。

大阪の天王寺動物園では、以前から入場者のオランウータンへのエサやりが、
問題になっていたそうです。
去年の夏、当時飼育されていたオスのオランウータンが、
やはり入場者から与えられた菓子類により虫歯となり、なんとそれが原因で死亡・・。
その後、檻の前に看板を設置して注意喚起したものの、あまり効果がなかったようです。
また、このような問題は他の動物園でもあるのだとか。

現在飼育されている雌のオランウータン・モモコは、人工保育で育てられたために人なつっこく、
屋外展示場に出すと客に手を伸ばして菓子をねだるそうです。
このモモコの夫であったのが、昨年死んでしまったオランウータン・サブ。
やはり人工保育で育ち、人に馴れており、客からの菓子を食べ過ぎて虫歯、
歯から細菌が入ったことにより肺炎となり、命を落としたそうです。

世界的に見ても生息数が減少し、レッドリストにも掲載されているオランウータン。
そのため各動物園でも繁殖に力を注いでいるようです。
サブとモモコの間にも子供が期待されていました。お互い仲良くなるのに時間がかかり、
10年をかけてやっと手をつなぐ関係になった所だったとか。

現在はモモコは屋外展示を止め、他のメスを置いているそうですが、
このメスも既に虫歯だらけとか。

看板での注意喚起もあまり意味がなく、直接注意しても「何が悪いんだ」と怒る客もいるとか・・

天王寺動物園の宮下実園長の言葉です。

「『自分1人くらいいいじゃないか』と思いがちだが、入場者が多ければそれが何倍にもなる。
人間のエサが動物の健康を害し、『かわいいから』との思いが動物の死につながる可能性が
あることを知ってほしい」



・・という内容の記事でした。



下記はWWFのHPに書かれていたオランウータンの現状です。

マレー語で「森の住人」という名を持つオランウータン。
オランウータンは、ボルネオ(カリマンタン)島とスマトラ島の、
豊かな熱帯の林にだけに生息している大型類人猿です。
オランウータンは現在、生息地である熱帯の森の急速な消失によって、
絶滅の危機に瀕しています。  
オランウータンの個体数は、過去100年の間に、
およそ90%以上も減少したと見られています。
その主な原因は、違法伐採や農地開拓などによる生息地の減少。
また、ペットにすることを目的とした、違法な密猟や密輸なども大きな脅威です。

 WWFはこれまで、インドネシア、およびマレーシアで、オランウータンの保護活動を、
地元の人々と協力をしながら行なってきました。
その活動は、現在残るオランウータンの生息地を結びつけ回復させる「回廊」造りや、
政府機関に対する新しい保護区の設立要請、そして、密猟や密輸の防止活動など、
多岐にわたります。

オランウータンを保護することは、生息地である豊かな熱帯の森と、
そこに生息するさらに多くの野生生物を守ることにつながります。
WWFは、熱帯林の自然を広く保全する取り組みの一環として、
オランウータンの保護活動に取り組んでいます。


以上です。



動物園は、野生の状態と違い、限られた狭く不自然な空間であり、しかも人前に「展示」される。

でも、でも、少なくとも「森林伐採・農地開拓・密猟・密輸」といったことからは
オランウータンを守ることが出来る、“命”はせめて守ることが出来る、

そういう場所じゃないんですか???

「何が悪いんだ?」なんて言ってる客は本当にダメな人だと思います。

エサをやる→オランウータンがそれを食べる→満足感を得る

で、それが及ぼすオランウータンへの、命にも関わる様な影響については考えない。
看板に書かれている注意書きにも目を向けない。
深刻なこと・マイナスなことには目を向けず、
ただただ自分が動物園に来て満足出来ればいい。
全く“浅はか”の一言に尽きます。

でも、私は動物園側にも問題があると思います。
結局、そんなど素人の浅はかな客が多い、これは十分承知しているはずです。
看板を置いたって注意したってエサをやる人がいる、
この現状を一番見ているのも動物園の職員だと思います。
そして、オランウータンを飼育する人ならオランウータンのプロであるはずですから、
本来野生のオランウータンが食べるべきではないものを食べれば、
虫歯を招くことなど予測出来ると思います。

ならば、展示とか客なんかより、オランウータンの命を最優先するべく、
浅はかな客がなくならないのならば、何が何でも、オランウータンを守るべきであり、
この場合なら、即刻展示を止めるべきではなかったのでしょうか。

絶滅の危機にさらされ、そのオランウータンたちの命を一つでも守ろうと、
必死で地道に活動している人たちがいるというのに、
こんな状況をその人たちが見たら・知ったらどう思うのか???

動物園は、オランウータンの繁殖に力を入れるんだったら、
問題な客が減らないなら展示を止めるべきだと思います。
この不況の中、展示しなければ客足が伸びずに大変でしょう。
それこそ動物園の存続危機ともなれば、動物に被害が及びかねないかも知れない。

でも、でも、客からの菓子なんかで貴重な動物が死んでしまうなんて、
そんなこと絶対にあってはいけない!!と強く思うのです。

それにしても、いかに人々の動物に対する意識が低いかということを思い知らされます。

お菓子をあげる→動物が喜ぶ→自分も嬉しい

これだけで幸せな気分になっちゃうんですからね・・
その上、「自分は動物にいいことをしてあげた」なんて思う人もいるかも知れません。

先の事なんて考えないわけです。

そして園長の言われているとおり、
ダメと分かっていても、自分一人位・・と思う人もいるのでしょう。
でも実際、一人じゃなくて、そんな人が山ほどいるわけです。

様々な動物が絶滅の危機にさらされつつある今、
そんな動物を動物園に置くならば、当然ですが動物のことを第一に考え、
命を尊重しなければいけないと思います。
もちろん、絶滅の危機にさらされる動物だけに限ったことではありませんが。


*画像と記事とは関係ありません。




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