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動物実験について思うこと
090102








動物実験全廃論・罪なきものの虐殺、という本があります。
1978年に書かれた本ですから、30年ほど前になります。
また、書かれている動物実験の数々の内容に関しては、
さらに過去のことについての事が多いので、
現在とは状況がかなり違っているかも知れません。

でも私は、この本に書かれている事実が、現状と異なるとか、昔のことだとか、
だから意味がない・・という風には思っていないのです。
昔のことであれ、動物に対して人間が行ったこと、
科学の名の下であろうとも、たとえ正当化されようとも、
動物は明らかに実験台として、苦しんで死んだということ、
それを知っておきたいのです。

この本の言葉で、私がよく思い出すものがあります。下記です。



ジョージ・バーナード・ショウ、リヒアルト・ワグナー、マーク・トウェインは、
動物実験に妥協せずに反対した多くの偉人の中に数えられるが、
実験が無益であるという武器を一貫して使おうとしなかった。

ワグナーはこう書いている。
「もしわれわれが、無益であることが立証されたからというだけの理由で、
 動物実験を廃止するなら、人類は何も得たことにはならないであろう」

そしてショウはこう言う。
「もし教義としての人道的態度を放棄し、
 これは実益があるかないしはありそうかということで決定される問題だと言うならば、
 どうにもならない間違いを犯している・・・ もし動物実験者に、
 彼が行った実験は何の実益も生まなかったことを示して論争しようとするなら、
 実益を生んだなら実験は正当であったと考えるという意味になる。
 私はそのような立場は認めない」




以上です。
上記の内容が、時々頭を巡るのです。


私自身、これまで病院や薬の世話になってきましたし、
たとえ直接的ではないにしろ、動物実験の恩恵を受けて生きてきたであろうと思います。
例えば化粧品や身の回りのものは動物実験なしのものを選んでいますが、
これからも病気になったとしたら、医療や薬の世話になるでしょうし、
それらは動物実験の結果認可されたものかも知れません。
(ただ、上記の本では、素人から見ても明らかに不必要と思われる実験も
 多々紹介されており、つまりそのような実験があったというのも事実ですが。。)

人間の病気を動物に当てはめるのは間違っているという意見があります。
動物実験は全くの無駄であるという意見もあります。
これが正しく、動物実験が全廃される様に願いたいものですが、
正直、私自身、どちらが正しいか断言出来ません。

以前テレビで見た、動物実験の番組。
難病に苦しむ子供がいて、その一方でその難病のための動物実験が、
犬で行われていました。
この子供の両親は、動物は可哀想だけど、息子の命が大切・・といった事を
話していました。
親なら誰しもこう答えるのではないでしょうか。
動物の苦しむ姿を見るのはつらい。
でも自分の子供が難病に苦しみ、学校にも行けず、死とも直面している。
何が何でも、ほんの僅かな希望にでもすがりたくなるのが自然なことだと思います。

仮に人間の病気に関して、動物実験は無意味だといったとしても、
家の猫も病院のお世話になってきましたから、
その治療のためには、やはり実験や実習で使われた他の猫がいたかも知れません。

この様な自分自身の考えの下にですが、
やはり上記の引用の文章には、考えさせられるのです。


ネット上で、多くの動物実験の画像を見ることが出来ます。
10年ほど前に初めて目にした時には、畜産・毛皮・殺処分、そういったものよりも、
何よりも動物実験の画像にショックを受けました。
大昔の画像もある、今ではやっていない実験の画像もある、
全体的に残酷な実験の画像が多いかも知れない・・
でも、何であれ、とにかくどの画像も事実なわけです。
当然ながら見たくない画像なのですが、その実験台となった動物のことを思うと、
せめて見ておきたいという気になるのです。
人間が動物に行ったこと。
人の目に触れることなく抵抗も出来ずに、
ただただ受け身となって犠牲になっていった多数の動物のことを、
知っておかなければいけないと感じるのです。

様々な動物関係のサイトで、動物実験の画像を目にしますが、
同じ画像が、多くのサイトで掲載されているといった感じです。
ですので、もう多くの画像が頭の中で記憶されています。

でも、ここ数年、妊娠?出産?育児といった期間で、
動物のつらい現状や画像を見るのがたまらなくて避けていまして、
今日久しぶりに動物実験の画像を目にしました。

様々な動物たち。
今猫と暮らしているせいか、特に猫の画像は自分の猫を想像させ、
たまらない気持ちになります。

脳に電極が埋め込まれたり、
体中に管が埋め込まれていたり、
眼球が摘出された状態で、体を固定されていたり。

何よりつらいのは、彼らは麻酔下ではなく、死んでいるわけでもなく、
生きていて、しかも画像からして、意識があることは確実なのです。

今この様な実験が行われていないと言われたとしても、
手放しで喜ぶことは出来ないです。
それは、何十年前のことであれ、この様な悲惨(なんて言葉では到底済まされない)な
状態に置かれ、命を落とした動物たちがいたことは事実だからです。


こんなつらい画像を見ていると、上記引用の言葉が頭を巡ります。

正直、私も画像を見て瞬時に思うのは、

かわいそう、こんな事をしてはいけない、ということです。

この感覚に沿って物事がすすむことはそんなに不可能なことなのか、
この感覚に沿ってすすめば、それに見合った解決策があるのではないか、

そう思うほど、この自然な感覚を大事に思うのです。

でも現状はどうなのだろう・・と、書き出すととりとめもなくなってしまうわけですが。


ただ確実に言えることは、化粧品や日用品に関しては、
動物実験を行っていないものを選ぶ、これはせめて行うべきではないかという事です。
そのような商品はたくさん出ているし、
新しい化粧品のために動物が犠牲になる必要はないと思います。
少しでも出来ることをして、
実験台になる動物が一匹でも減れば、それは嬉しいことです。

あとやはり、これは私自身が感じることなのですが、
実験台となってきた動物の苦しみを思うことも大切だと感じます。
人間の医療・薬品・商品のために、実験台になります!
なんて思って実験に使われた動物などいないのですから・・


ずいぶん長くなりました。
ここでいったん終わりにしたいと思います。
また続きというか、動物実験について感じることを書きたいと思います。



この画像の子猫も、ネット上で何度か目にしてきましたが、
実際これにはセットとなるもう一枚の画像があります。

この画像は実験前の子猫。
もう一枚は、脳がむき出しとなり、その脳に管が差し込まれている画像です。
同じ子猫なのです。
子猫はその表情からして、もちろん生きていますし、意識もあります。





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【2009/01/20 10:37】 動物実験について | トラックバック(0) | コメント(3) |
<<子供たちに魅力満載なマクドナルド | ホーム | 100人以上の子供が犠牲に>>
コメント
本当に難しい問題だと思います。こうした問題は正面から向き合い真剣に考えれば考えるほど様々な思いが湧いてきて、直線的に結論に向かうような思考ができなくなりますよね。

突き詰めると人間の命と動物の命とどちらが大切かというところに行き着く・・・などと言う人もいると思いますが、そうした二者択一を迫るような思考法は大切なものを置き忘れているような気がします。

>動物の苦しむ姿を見るのはつらい。
>でも自分の子供が難病に苦しみ、学校にも行>けず、死とも直面している。
>何が何でも、ほんの僅かな希望にでもすがり>たくなるのが自然なことだと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>正直、私も画像を見て瞬時に思うのは、
>かわいそう、こんな事をしてはいけない、とい>うことです。

Rayさんのこの2つの思いは、そのまま人類の普遍的な価値観につながっているように思います。結局のところ、この2つの思いをどちらも大切にしながら、動物たちの犠牲を極力減らすような改善策を見出していくしかないように思われます。

医学や薬学の世界は無数の専門分野に細分化されているので、研究者間の交流も乏しく、複数の専門分野で重複するような動物実験が行われることもあると思います。また、先進国といわれる国々の中で動物実験に対する法規制が全くないのは日本だけのようなので、野放し状態の動物実験の実態を専門家以外の人たちも把握できるような仕組みを早急に作り、せめて欧米並みの法規制もすべきだと思います。

医学や薬学の世界に限らず、行政組織や様々な教育研究機関、生産流通システムなどが専門分野に細分化されていくにつれて、情報の氾濫とは裏腹に真実が見えにくい社会になっていくように思われます。毛皮や肉食の問題にもつながると思いますが、見るべきものを見ないですますことのできる社会になっているのだと思います。「あなたは殺す人、私は食べる人」或いは「あなたは動物実験する人、私は薬を飲む人」ぐらいなら“いいとこ取り”の認識があるからまだ救いようがあると思いますが、全く何も考えずにただ無数の命を消費するだけの人たちがこの地球上で加速度的に増えていった時・・・?そう考えると、なんだか空恐ろしくなってしまいます。

私は8人兄弟なのですが、12歳離れたいちばん下の妹が乳児の時に罹った麻疹脳炎がもとで知的障害者となり、現在も毎日のように癲癇発作に襲われてしまいます。馬鹿げた想像だと言う人もいると思いますが、私は大真面目にこんなことを想像してみることがあります。もし私が脳外科医だったなら、妹のために猫の頭蓋を切り開いて剥き出しの脳に電極を埋め込むようなことができるだろうか・・・?と。自分が直接手を下す場面をリアルに想像した時、ごく自然に湧いてくる思いは、Rayさんが書かれた「かわいそう、こんな事をしてはいけない・・・」にぴったり一致します。それは倫理観や道徳観のようなものから生まれる思いではなく、この地球上で無数の命のつながりの中に生かされているすべての者が生まれながらに持っているセンサーのようなものが働いて、命の根源から発せられる叫び声のような気がするのです。


【2009/01/25 17:07】 URL | モー #-[ 編集]
モーさん、コメント何度も読みました!
とても嬉しいです。

>Rayさんのこの2つの思いは、そのまま人類の普遍的な価値観につながっているように思います。結局のところ、この2つの思いをどちらも大切にしながら、動物たちの犠牲を極力減らすような改善策を見出していくしかないように思われます。

そうですね・・この様な2つの思いを巡らすと、結局出口が見えずにつらくなったりするのですが、結局、この様な思いを大事にしていくということは、悩み続けることであると思います。そしてそれは人間として動物に対して、せめてすべき事ではないかとも思います。
もちろん、改善策を見出す・それに近づくことが大事ですが!

>医学や薬学の世界は無数の専門分野に細分化されているので、研究者間の交流も乏しく、複数の専門分野で重複するような動物実験が行われることもあると思います。また、先進国といわれる国々の中で動物実験に対する法規制が全くないのは日本だけのようなので、野放し状態の動物実験の実態を専門家以外の人たちも把握できるような仕組みを早急に作り、せめて欧米並みの法規制もすべきだと思います。

本当にその通りですね。
動物実験の実態を専門家以外にも把握できるような仕組み、本当に必要だと思います。同時に、私たち一人一人が動物実験について関心を持つことも必要ですよね。たとえ把握できるようになったところで、結局関心のない人が多いのでは意味がないですし。でも、動物実験の現状を知って欲しいと私の様な素人が思った所で、きちんと伝えられるわけでもないですから、やはり法規制も踏まえた上で、動物実験の実態を公開して欲しいです。

妹さん、毎日癲癇発作だなんてとてもつらそうですね。モーさんの想像のお話を読んでハッとしました。私は家族か動物かと言われたら、やはり家族をとるだろうといった様なことを書きましたが、それはあくまでも、“他の誰か”が実験をすることを勝手に前提としていました。でも、自分が実験をしなければならなかったら・・・そう思うとただただ呆然としてしまいます。

動物を実験に使う、というのは本当に大きな事であると思います。
だからこそ、動物一匹一匹の命が尊ばれるような体制が必要だと感じます・・。
【2009/01/27 23:49】 URL | 管理人 #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2009/09/13 18:08】 | #[ 編集]
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